マーティン・セリグマン博士
アメリカ心理学会の前会長で、ペンシルベニア大学教授・心理学博士。2000年に米心理学会の会長に就任され「ポジティブ心理学」という分野が確立された。学習性無力感の研究では第一人者です。学習性楽観主義も提唱され、ポジティブ心理学の重要性を提案されています。特に学習性無力感と学習性楽観主義は、現代人のストレス管理や健康管理にとても有用な内容だと思います。
ダニエル・カーネマン博士
ノーベル経済学賞受賞者で、認知心理学者。プリンストン大学の名誉教授で、意思決定論では第一人者です。認知心理学から発展した意思決定モデル「プロスペクト理論」は特に有名で、心理学と経済学の融合理論が評価されたそうです。当初、心理学者が何故ノーベル経済学賞?と思ったのですが、購買心理や経済活動の根底にあるヒューリスティックやバイアスに気づくとそれも納得です。これらに関しても多くの書籍が出版されており、「ファスト&スロー」や「心理と経済学を語る」などは世界中で読まれています。切れ味が良すぎて読みこなすには、かなりの努力と時間が必要です。数ページ毎に別の書物を開いては元に戻るという具合で、覚悟が必要かもしれません。ただ、チャレンジする内に吸い込まれ、いつの間にか探求心が膨れ上がる名著です。
バーバラ・フレデリクソン博士
ノースカロライナ大学教授、心理学者。米心理学会の「ポジティブ心理学テンプルトン賞 最優秀賞」受賞者。他にもポジティブ心理学の分野で多くの賞を受賞されたこの分野の一人者。書物も多く出版されており、女性らしく判り易い表現でとても読みやすい内容です。身近な例え話が多く現実と突き合わせると、理解しやすい内容です。
他にも、
エレーヌ・フォックス教授
オックスフォード大学「感情神経科学センター」の教授で、NHKの白熱教室でも放送されました。楽観脳と悲観脳を脳科学と遺伝子工学の分野から研究されている事で有名です。「ネイチャー」や「サイエンス」、「エコノミスト」など信頼できる一流誌に寄稿されて高い評価を受けています。
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