本文へスキップ

研修プランをより確かなものに

◆PC用サイトはこちら◆

P研の「気質セミナー」NEWS&FAQ

気質について

気質と言うと一般的には「江戸っ子気質」とか「職人気質」という言葉をを思い浮かべます。通じるところはあるのですが、ここでいう気質は少し違います。生まれながらに持っている「思考傾向」と「表現傾向」の組み合わせで考えます。古くはヒポクラテスの古典的気質論から、近年ではR.シュタイナーの人智学などで言われる気質論などがあります。
気質は「多血質」「胆汁質」「黒胆汁(憂鬱)質」「粘液質」に分けられ、四大気質と呼んでいます。この組み合わせのバランスで人の思考や行動傾向が意外にスッキリ理解できるのです。顧客対応から社内のコミュニケーション・家庭生活まで、人と向き合う時に気質に配慮できると見違えるように関係が好転します。勿論、クレーム対応などは顕著に効果が表れます。管理職の方は勿論、リーダー候補に選ばれた方にもお勧めします。

ケーススタディー

チームマネジメント

A:強く注意すると・・・

★多血質の方は、
強く叱られると、おどおどとし謝ります。でも考えのない分、時が過ぎれば元通りです。見えないところで仲間に泣き言を言い、周囲から同情をかい、励ましを得るための行動に移ります。特に人前で注意されたり、恥をかかされるのは本人の一番嫌う場面です。人気者志向ですからね。逆に人前で褒められると調子にのってガンガン仕事を進めます。叱るより、褒めて育てる方針が大切です。日本人に一番多い傾向ですのでやはり「人は褒めて育てる」これが一番です。

★胆汁質の方は、
意に反した事で叱られると、攻撃的になり反論をします。決して自身の考え変えたりはしません。でも、時間をおいて振り返り、事実をフィードバックすると非常に客観的jに見直せるタイプです。考えを広げるための選択肢やケーススタディーを周到に準備しておくと、しっかり考え直します。またリーダーになると他チームとの競争には俄然馬力を発揮します。先ず相手の意志と考えを確認し、目的・目標・手法などをしっかり理解させることが重要です。任せられるのは大好きです。

★黒胆汁(憂鬱)質の方は、
強く叱ると潰れます。自分の考えは持っていますが、半分も言わない傾向があります。感情的であったり攻撃的なものには向かってゆけない、自信喪失状態の気質です。ゆっくり時間をかけて、データやレポートを元にして話す事が大切です。PDCAはしっかり回します。「頑張れ」は禁物です。声をかけるなら「大丈夫!」の方がいいですね。

★粘液質の方は、
人前であろうとなかろうと強く叱っても全く動じません。不動の大器とでも言うのか、その場は一瞬深刻な表情で正面から向き合いますが、実はケロリとしています。時には目が覚めるような強い刺激を与えた方がエンジンがかかります。努力型の大器ですので、大き目の目標に向けて身近な目標を設定すると、必ずやってのけます。そして、全てを学習し積み重ねて伸びます。

<アドバイス>

このケースの前提になる事ですが、注意する側に悪意があるとどんな場合にも困った結果を招きます。指導や注意はあくまで人を育てるための善意の、いや大きな愛情のこもった行為であって欲しいです。

B:新しい企画なんて出るのかな?

★多血質は、
新しい事が大好きです。楽しい環境でアイデアを出し合うと、時折びっくりする様な企画が出来上がります。人の意見に流され易く、すぐに調子に乗る傾向があります。でもブレーキはあまりかけず、フラッシングアイデアは全て書留ておくと意外な発想が隠れています。ただし、実行段階では持続力に欠ける傾向が強いので、PDCAはしっかり回さないと途中で気が変わったり、企画内容を変えたりします。褒めて褒めて、次の課題を設定します。そして、徐々にハードル高めてゆく事が大切です。

★胆汁質も、
新しい事は好きですが、最初が肝心です。スタート時に共感が得られないと決して共感せず、アイデアが発展しない事もあります。正論ばかりでは反抗しますので、実務重視のスタンスが必要です。本人の意見に耳を傾け、良い点をピックアップして全体にフィードバックすると気分を変えて次に進めます。また、嫌いな相手とでも気分を変えれば組める方ですのでリーダー的役割を与えますが、独壇場になりがちなので、場を変えて振り返りチェック&アクションを行う事をお勧めします。

★黒胆汁(憂鬱)質の方は、
新しい事は苦手です。アイデアに対して批判するのは得意です。ただ、批判にはもっともな点が多々あり、企画段階で検討するべ点が含まれています。アイデアが出尽くしまとまりが出た段階で、改めて意見を聞くと非常に客観的な意見が得られます。あまり発言しませんし、時には場のムードが沈む事もありますので、ファシリテーター役には場のムードを快活に維持する努力が求められます。

★粘液質の方は、
ただボーっと楽しそうに聞いています。意見を求めても「いいですね」程度の反応が通常です。理解に時間のかかるタイプですから、速い展開にはついてゆけず何事もゆっくりです。ただ、過去に訓練され、目覚めた粘液質なら全体のリーダー的役割が果た、企画全体を任せられる存在になります。目覚める前のこの気質の方には、刺激の頻度を高めアイデアを強要する事も必要です。決して腐ったりせず、真剣に考えてアイデアを出します。

<アドバイス>

「企業の力はアイデアにかかっています。そしてアイデアを出せるのは人だけです。(P.F.ドラッカー)」
普段の定例ミーティングでさえ単なる報告の場ではなく、新しいアイデアや問題解決策を出し合えるムードと進行を心がけないと時間がもったいないですね。

気質のマネージメント

セミナー導入にあたって

一見ゲーム的要素を感じるテーマですが、人の根幹に触れる繊細な課題です。参加者の過去や生い立ちまで振り返って頂く事もあります。近年、医療系の現場スタッフ向けにもでも実施する事の増えたユニークなセミナーです。リーダー職や人事・教育担当者向けで大きな成果が期待できます。